外壁塗装工事の手順の注意点とチェックポイント

工事手順

STEP1

足場の建設・
飛散防止シート設置

STEP2

高圧洗浄、乾燥

STEP3

下地処理

STEP4

養生作業

STEP5

塗装、乾燥
(三回塗り、付帯部塗装)

STEP6

確認

STEP7

足場解体、撤去、清掃

STEP8

引き渡し

外壁塗装の工事は掛かる工事期間が長く、作業手順も多くなります。
それぞれの作業手順が外壁塗装を成功させるためには非常に重要な役割を持っていますが、素人からすると専門性の高い作業ですので、わかりにくく心配になる方も多いでしょう。

こちらでは一般的な外壁塗装の工事手順に沿って、注意点と確認すべき点をまとめてみました。
外壁塗装前には一度目を通しておきましょう。

●Check Point●
外壁塗装の一つ一つの手順が非常に大切な役割があります。
それぞれの作業手順の詳細も合わせて確認しておきましょう。

一般的な外壁塗装の工事期間と作業手順

外壁塗装の手順の注意点の前に、まずは一般的な外壁塗装に掛かる工事期間と作業手順を確認しておきます。

日程 作業内容 作業手順
工事前 挨拶回り 粗品も用意すると良いでしょう
1日目 足場設置 飛散防止シートも併せて設置します
2日目 高圧洗浄 窓の鍵までしっかり閉めましょう
3日目 乾燥 十分な乾燥が必要な為、2日間乾燥させる場合もあります
4日目 下地処理 外壁塗装の最も重要な作業手順です
5日目 養生 塗料が付着してはいけない箇所を保護します
6日目 外壁の下塗り 下地の状態によって下塗り材を使い分けます
7日目 外壁の中塗り 基本的に上塗りと同じ塗料を使います
8日目 外壁の上塗り 塗装の仕上げになります
9日目 屋根の下塗り 屋根の材質や状態に応じた下塗り材を使います
10日目 屋根の中塗り
(縁切り)
スレート屋根は中塗り前にタスペーサーを利用した縁切りを行います
11日目 屋根の上塗り 塗り残しのないよう丁寧に仕上げます
12日目 養生取り・確認 業者と依頼主で仕上がりを確認します
13日目 足場解体・片付け 足場を解体してようやく全体像を確認できます
14日目 引き渡し
工事後挨拶回り
外壁塗装工事後の挨拶回りで終了です

外壁塗装工事は屋根塗装も併せて行うことが多いので、今回は屋根塗装も含めた工事期間を紹介しました。
始めて外壁塗装の工事期間を知った方は「こんなにかかるものなのか」と驚く方もいらっしゃるかもしれませんね。

外壁塗装の工事は一つ一つの作業を丁寧に進めていかなければ、仕上がった後に不具合が生じてしまうものです。
外壁塗装の工事期間がこれだけかかるのも、それぞれの作業手順で手を抜かずに工事する必要があるということが理由なのです。

外壁塗装の作業手順ごとの注意点やチェックポイント

それでは、各作業手順の内容と注意点、実際に工事中にチェックしたほうが良い点をみていきましょう。
外壁塗装の業者選びでは、こちらの各作業手順を丁寧に施工してくれるのか、信頼できる業者なのかを判断しましょう。
各工事作業を「塗料前」「塗装中」「塗装後」に分けて紹介していきます。

塗装前の作業手順と注意点

まずは塗料を塗る前の作業手順からまとめていきます。

意外かもしれませんが、塗装作業よりもこの準備段階の作業の出来が外壁塗装の仕上がりの質に大きく影響します。
各作業で注意してほしい点も併せて確認していきましょう。

①足場設置:外壁塗装の作業手順と注意点

足場の必要性

外壁塗装は高所作業ですので、高所でも安全かつ効率が良い作業をするために『足場』を設置します。
同時に、高圧洗浄に使う水や塗料が飛び散らないように「飛散防止シート」でお家を囲っていきます。

ここで特に注意すべき点は、足場の強度が十分か、という点です。

足場の設置強度が低いと、足場が倒壊してしまう事故が起きてしまう可能性があります。
酷い場合は人命に関わる大事故になってしまう恐れがありますので、足場設置作業では業者に一声かけるのも良いでしょう。

また、足場の設置は特に騒音が響いてしまいます。
近隣への挨拶でしっかりと説明しておくとクレームを防ぐことができます。

●足場の注意点まとめ●

  • 高所でも足場があることで「安全性」と「効率性」が高まる
  • 塗料の飛散防止のために一緒に「飛散防止シート」を設置する
  • 騒音によるクレームに注意する

>>外壁塗装の足場にかかる費用とは?足場の必要性

②高圧洗浄:外壁塗装の作業手順と注意点

高圧洗浄作業風景

お家に付着した汚れやコケ、カビ、古い塗膜を『高圧洗浄』で一気に洗い落としていきます。
水が届かない箇所は手洗いで汚れを落とし、塗装面に余分なものがない状態にします。

高圧洗浄での注意点は洗い残しがないようにしなければならないことです。
洗い残しのある状態で塗料を塗布しても、密着性が弱まってその部分から塗膜の剥離(はくり)が起きてしまいます。
高圧洗浄の日数が半日で終わらせるような業者には注意しましょう。

高圧洗浄の際は、窓はもちろん、雨戸もすべて閉じておきましょう。

●高圧洗浄の注意点まとめ●

  • 洗い残しが無いように隅々まで丁寧に洗浄する必要がある
  • 洗浄が不十分だと早期の塗膜剥離(はくり)が起きる恐れがある

【外壁塗装の「高圧洗浄」に関する詳細記事はこちら】
>>外壁塗装での高圧洗浄の必要性

③乾燥:外壁塗装の作業手順と注意点

乾燥は外壁塗装においてとても重要な手順です。
外壁に高圧洗浄後の水分が残った状態で塗装をしてしまうと、塗料に不純物が混じってしまいますので、極端に塗膜の寿命が短くなってしまいます。

高圧洗浄の後は十分な乾燥期間を必要とするため、天候にもよりますが2日間を乾燥期間に充てる業者もいます。
最低は1日以上は乾燥に必要な日数ですので、例えば半日で次の手順に移るような業者には気を付けましょう。

④下地処理:外壁塗装の作業手順と注意点

クラック補修作業風景

『下地処理』は外壁塗装において最も重要な作業となります。
外壁塗装の仕上がりの良し悪しはこの下地処理が正しく行われたかにかかってきます。

下地処理は主に下記の3つの作業があります。

  • クラック補修
  • コーキング補修
  • ケレン

その他、例えば金属の素材には目荒しと呼ばれる表面に傷をつけて塗膜の密着性を高める作業といった、塗装面の材質によって施す必要がある下地処理があります。

外壁の素材はもちろん、付帯部ごとに下地処理の作業工程に違いがありますので、しっかりと説明してくれる業者を選びましょう。

●下地処理の注意点まとめ●

  • 下地処理が雑だと外壁塗装の仕上がりも悪く、早期に不具合が発生してしまう恐れがある
  • 自分の住まいにとって必要な下地処理を知ることが大切
  • 下地処理を正しく行ってくれる業者を選びましょう

≫>外壁塗装における下地処理の重要性

⑤養生:外壁塗装の作業手順と注意点

養生が業者の腕を決める

『養生』とは塗料がついてはいけない箇所を保護する作業です。
サッシや窓などをビニールシートとマスカーを使って覆う作業です。

この作業手順が雑だと完成後に、外壁はきれいになったけどサッシや窓、車や植物に塗料が付いていたというトラブルにも巻き込まれる恐れがあります。
自分から塗料がついては困る箇所をしっかりと伝えることが大切です。

基本的には、養生をしている間は窓の開け閉めはできなくなりますので注意しておきましょう。

●養生の注意点のまとめ●

  • 塗料の飛散を防止するために隅々まで養生を行います
  • 作業前に塗料を付けたくない箇所を業者に伝えましょう
  • 養生までしっかりと丁寧に行ってくれる業者は優良業者と言っていいです

>>外壁塗装の作業工程『養生』の必要性とは

塗装中の作業手順と注意点

次に塗装中の作業手順の注意点を見ていきましょう。
基本的には外壁も屋根も注意点は同じなので、併せて紹介していきます。

⑥下塗り:外壁塗装の作業手順と注意点

下塗り作業風景

『下塗り』の役割は、外壁と中・上塗りに使う塗料の密着性を高めるために行います。
モルタル壁にはひび割れに強い微弾性塗料を使うなど、下塗り材は外壁の材質によって使う塗料が変わります。
下塗り作業にムラがあると塗膜の剥がれや浮きといった不具合の原因となります。

>>【必要性】外壁塗装の下塗りは大切な役割を持っています!

⑦中塗り:外壁塗装の作業手順と注意点

下塗りがしっかりと乾いてから中塗りを行います。
業者によっては塗り残し防止のため、上塗りとは少しだけ違う色で中塗りを行う業者もいます。

スレート屋根の塗装の場合、中塗り前にタスペーサーを使った縁切り作業を行います。

外壁塗装や屋根塗装の基本である3回塗りがされるのかはしっかりと確認しておく必要があります。
立ち会えない場合は作業報告書を出してくれる業者だと安心できます。

⑧上塗り:外壁塗装の作業手順と注意点

3度目の塗装ですが、各作業手順が同日に行われていないかを確認しましょう。
塗料がしっかりと乾いていないとせっかくの塗装もむだになってしまいます。

再度にはなりますが、「3度塗りされているか」これが塗装ではとても大切で、そして業者が手抜きをする可能性の高いポイントです。
使用後の塗料缶を見せてもらい、実際に3度塗りがされているかを確認しましょう。

付帯部塗装もこの作業手順で隅々まで行います。

●塗装作業の注意点のまとめ●

  • 下塗りは塗料の密着性を高めるためには欠かせません
  • 外壁の材質に合った下塗り塗料を選びましょう
  • 中・上塗りまでして初めて塗料本来の性能が発揮されます

塗装後の作業手順と注意点

最後に塗装後の注意点を紹介します。

⑨養生取り・確認:外壁塗装の作業手順と注意点

養生を取り、塗装後の外壁の仕上がりを確認します。
できれば依頼主と仕上がりを確認することをおすすめします。
塗りむらや塗り残しがないかを一緒に確認して、手直しが必要であればここで行います。

足場を解体した後では手の届かない箇所の手直しも難しくなりますので、この作業手順で納得できるまでしっかりと確認しておきましょう。

⑩足場解体:外壁塗装の作業手順と注意点

足場の解体作業は仕上がりの確認作業から日を置かずに行う場合もあります。
足場がなくなるので、最終的なお家の全体像を確認します。

最後に近隣の方々へ長い期間ご迷惑をお掛けした旨を伝え、挨拶周りをして引き渡しとなります。

外壁塗装の手順の注意点早見表

各作業手順での注意点をまとめましたので、最後にまとめてチェックしておきましょう。

①足場設置作業の注意点
足場があることで作業の「安全性・効率化」を図ることができる。
足場仮設の際は騒音クレームが想定されるので、事前に近隣への挨拶は行いましょう。
②高圧洗浄作業の注意点
洗い残しによる「塗膜剥離」には要注意。
隅々まで丁寧に高圧洗浄を行う業者なのか、工事前に見極めましょう。
③乾燥作業の注意点
乾燥期間を十分に取らないと塗料に不純物が混入してしまう恐れがあります。
工事期間が短すぎる業者には注意しましょう。
④下地処理作業の注意点
下地処理作業が塗装の仕上がりを決めます。
各工程が正しく行われるのか、業者に確認してみましょう。
⑤養生作業の注意点
塗装作業では塗料が周りに飛散してしまうことがあります。
塗料が付着してはいけない箇所は、業者と一緒に確認しましょう。
⑥塗装作業の注意点
3回塗りが実施されるかを確認しましょう。
中でも下塗り作業は塗料の密着性を高めるうえで、大切な作業になります。
また、各塗装作業の間で、しっかりと乾燥させる時間を確保されているのかチェックしましょう。
⑦工事完了の際の注意点
塗り残しや不備がないか、工事業者と一緒に確認しましょう。

外壁塗装の工事の手順と注意点まとめ

いかがでしたでしょうか。
外壁塗装は一つ一つの作業手順で注意点があり、それをクリアするためには丁寧な作業が求められます。
優良業者は当然のこととして丁寧な外壁塗装をしてくれますが、そうでない業者もまだまだいることことも事実です。

また、優良業者であっても塗りむらなどの不備は発生する場合もあります。
依頼主も作業手順ごとの注意点を踏まえて、できるだけ外壁塗装の進捗を確認したり、大切な我が家がどのような作業手順で塗装が進められているかをチェックすることが大切です。

外壁塗装の工事期間は長期にわたりますが、どれも重要な作業手順なります。
次は工事期間にまつわる注意点を確認しておくと良いでしょう。

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