カラーシミュレーションをあてにしてはダメ!?満足できる外壁塗装にするには

カラーシミュレーションはあてにならない

外壁塗装におけるカラーシミュレーションとは?

コンピューターの技術が発達して、外壁塗装もカラーシミュレーションで色をイメージしやすくなってきました。
自分の所有する建物の外壁がどんな色になるのか、立体的な画像から視覚的に理解することはとても大切で、塗装が完了した時の満足度を高めることができるというメリットがあります。

カラーシミュレーションに用いられるソフトやアプリケーションは業者によってまちまちです。
似たような建物を例にして色だけを変えていくアプリもありますし、実際の建物の写真を取り込んでカラーシミュレーションできる建設業界専用のソフトもあります。
フォトショップを使って建物の写真を加工するカラーシミュレーションの方法もあります。

カラーシミュレーションの方法

カラーシミュレーションに用いるソフトは塗装業者によって違います。
ホームページ上に用意された建物をモデルにして色のイメージだけを膨らませるものもあります。

建設業界で用いられることが多いのは、ベクターやマイホームデザイナーといった3DCADのソフトですが、外壁塗装を専門に行う業者でこのようなソフトを使ってカラーシミュレーションを行う業者は少ないようです。
どちらかといえば、外壁塗装を始めとするリフォーム全般を手掛ける会社の得意分野となっています。

建物の外観写真をパソコンに取り込んで、フォトショップなどの写真加工専門ソフトで色だけを変えるというカラーシミュレーションの方法もあります。
自分の建物の写真を利用できるので、よりリアルに外壁塗装の色をイメージすることができますが、写真の加工に手間がかかるのでカラーシミュレーションが別途費用となっていることもあります。

カラーシミュレーションでなぜ失敗するの?

インターネットでカラーシミュレーションについての情報を集めてみると、「カラーシミュレーションでは絶対に失敗する」といった記事が多いことが分かります。
これらの記事は、半分が正解、半分が誤解、といったところでしょう。

カラーシミュレーションでのイメージと実際の外壁塗装後の色は違う

正解なのは、カラーシミュレーションで再現するモニター上の色と実際の色との違いで失敗する人が多いという点です。

印刷されたものになるとプリンターによって色の出方が大きく変わるので、実際の外壁塗装の色と大きくかけ離れてしまうこともあります。
カラーシミュレーションを行う時に覚えておきたいのは、モニター上の色や建物は実際のものとは違うという点です。

カラーシミュレーションをして失敗したと感じている人の多くは、モニターで見た色やイメージがそのまま実際の建物に当てはまると信じ切ってしまった人たちです。
実際の建物では時間帯によって日の当たり方も違いますし、周辺の建物からの反射もあります。
影の出方も時間によって変わりますし、天候によっても色の印象は大きく変わっていくものです。

カラーシミュレーションはあくまでも「全体の雰囲気を知るツール」であると覚えておかなければ、外壁塗装では仕上がりに満足できる可能性が低くなります。

実はカラーシミュレーションでわかるのは雰囲気だけ!?

カラーシミュレーションは外壁塗装のイメージを膨らませるためにはとても便利な方法です。

ひと口に「茶色に塗装したい」といっても、茶色のイメージは人によって違います。
土のような赤茶色を想像する人もいれば、くすんだ茶色を想像する人もいます。
カラーシミュレーションは、外壁塗装を依頼する側と、外壁塗装を請け負う側(業者)との間の認識の違いを埋めていくツールとしてはとても役に立つツールといえます。

しかし、ここで覚えておきたいのは、カラーシミュレーションで分かるのはあくまで全体的な雰囲気だけであるということです。

カラーシミュレーションの表現にも限界がある

カラーシミュレーションで目にした色と、実際に塗装した色が大きく違っていればクレームの一つも堂々と伝えることができますが、明るさの違いや色合いの違いなど、微妙な違いが起こっても、「あくまでもモニター上のイメージ」と言われてしまうことは簡単に想像できます。

モニターと違い、実際に建っている建物には日光もありますし影もあります。
周辺の色合いも仕上がりに大きな影響を与えます。天気の関係で仕上がりの色が暗く見えることもあります。

カラーシミュレーションをしてもらうのはとても良いことなのですが、モニター上の色をそのまま仕上がりに求めてはいけません。
画面に塗料を塗って確かめたわけではありませんから、あくまでも「近い色をあててみた」というくらいの感覚でいることが大切です。

また、外壁の持つ質感によっても外壁塗装の仕上がりイメージは大きく変わります。
フォトショップや3DCADソフトがいかに優秀であっても、その質感まで完全に再現することはできません。
ザラザラとしたイメージ、ツルンとしたイメージといった具合に、あくまでもイメージをつかめるだけで、実際に質感を目の当たりにできるのは外壁塗装が終わった後です。

例えば、アイボリー色で外壁塗装をするとします。
全体のイメージはカラーシミュレーションでつかむことが可能ですが、外壁の質感の違いによる影の出方まで完全に再現できるわけではありません。

ですから、同じメーカーの同じアイボリー色を使ったとしても、金属系サイディングの外壁では影が少なく色をイメージに近いもので再現できますが、吹付やALC外壁の場合、外壁にできる凸凹が作る影が影響して暗く見えることがあるのです。

カラーシミュレーションのメリット・デメリット

カラーシミュレーションを上手に使うことができれば外壁塗装の色選びの参考になることでしょう。
カラーシミュレーションのメリットとデメリットを確認していきましょう。

カラーシミュレーションのメリット:イメージがつかみやすくなる

カラーシミュレーションを行うメリットで最も大きなメリットと言えるのは、「全体のイメージを簡単につかむことができる」という点です。

立体的な画像や実際の建物の外観写真に違う色を入れてみることで、全体を塗装した時の色のイメージがつかみやすくなるというのが大きなメリットです。
カラーパターンを見せられても、全体に塗った時(広い面積の色)を簡単に想像できる人はほとんどいません。

一般に色は面積が広くなると明るく見えるという傾向にありますので、カラーシミュレーションを使用しないで色を決めると、思ったより明るかったという結果になることがあります。

カラーシミュレーションのデメリット:外壁塗装後の見え方を再現しきれない

カラーシミュレーションのデメリットとしては、カラーシミュレーションで見た色が頭から離れず、実際の仕上がりを見てがっかりすることがあるという点です。
カラーシミュレーションはモニターや紙の上で色をあてはめたものですから、実際に外壁塗装を行った場合の色を完全に再現しているわけではありません。

また、周囲の景観などを撮りこまずにカラーシミュレーションを行った場合、周辺の建物の色との調和が分からず、実際に仕上がってみたら他の建物とのバランスが悪いという結果になることもあります。カラーシミュレーションだけを盲目的に信じることのないように気をつけてください。

カラーシミュレーションの使い方まとめ

カラーシミュレーションは外壁塗装で色選びに迷った時にはとても頼りになるツールですが、誤解や勘違いからトラブルに発展することもあるので、自分自身のイメージを固定してしまわないように注意する必要があるということを覚えておきましょう。

外壁塗装でのカラーシミュレーションはあくまでもイメージや雰囲気をつかむためのものです。

色選びの際はそれぞれの色が持つ特徴をまず押さえることから始めましょう。

失敗しない外壁塗装~色の選び方~

色の選び方次第で汚れが目立ちにくい外壁塗装ができる!?

「せっかく外壁塗装をするから汚れが目立ちにくい色にしたい」

このようなお考えの方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか。

色を選ぶ時の基準は、おしゃれにしたい、温かみのある印象にしたい、クールな印象にしたい等、様々です。
外壁塗装は本来は建物の保護が目的となりますが、せっかく塗り替えるわけですから色選びもこだわりたいという方も多いことでしょう。

今回はその中でも汚れが目立ちにくい色にするにはどうすればいいかを紹介していきます。

一般的には「白」や「黒」、「原色」といった色は汚れが目立ちやすい色となりますが、ではなぜこれらの色の外壁では汚れが目立ってしまうのでしょうか。
外壁の汚れの原因別の特徴と、どうすれば汚れが目立たない外壁にできるのかをまとめていきます。

汚れと外壁の関係性

ただ汚れが目立ちにくい色を目指したところで、どの色が効果的かよくわかりませんよね。
まずは汚れの原因と、その汚れがなぜ目立つのかを知ることから始めましょう。

汚れの原因を知る

汚れの種類によって目立ち方は変わります。
そのため、汚れの種類を知ることが汚れにくい外壁を目指す第一歩になります。

汚れの種類はおおよそ以下の3つです。

  • 水垢汚れ
  • カビ
  • コケや藻

水垢汚れ

まず水垢汚れですが、これは同じ個所を何度も雨水が流れることが原因で発生します。
外壁はもともと埃や排気ガスにさらされているので、その溜まったものが雨水に混ざって同じ個所を繰り返し流れます。
そうすることで黒ずんだ汚れが目立っていきます。

カビ・コケや藻

カビやコケ、藻は水分が溜まりやすい外壁に起こりやすい汚れです。
例えば凹凸のある外壁や劣化が進み防水性が低くなった外壁では、カビやコケ、藻が繁殖しやすい環境なので汚れが目立ってしまいます。
グレーの汚れであればカビ、緑の汚れならコケや藻による汚れの可能性が高いでしょう。

その他、塗膜の劣化によるチョーキング現象(白亜現象)が起きてしまった外壁では、白っぽい粉が外壁に付着することで汚れてしまいます。

汚れと外壁の色の差が大きいほど汚れが目立つ

色相環
汚れの種類と原因がわかりましたが、どのような汚れ×外壁の色の組み合わせが汚れが目立ちやすいのでしょうか。
答えは色の差が大きいほど汚れは目立ちます。

分かりやすいもので例えるなら、白いTシャツに墨を落としてしまったらとても目立ちますよね。
また、補色の関係にある色同士の組み合わせは非常に目立ちます。
例えばセブンイレブンの色の組み合わせである「赤」と「緑」の組み合わせです。
お互いを引き立たせる組み合わせだとより目立つということです。

汚れが目立ちやすい外壁塗装の色とは

ここまで汚れの原因と色が目立つ仕組みを見てきました。
今までのを参考にして、次は汚れが目立ちにくい外壁塗装の色と避けるべき色を紹介していきます。

汚れが目立ちにくい外壁の色は「グレー」

汚れが目立ちにくい外壁の色はグレーを始めとする淡い色の「中間色」です。
淡い中間色とはグレーの他、ベージュやミントグリーンといった淡い色のことを言います。

汚れの色は淡い中間色です。
汚れで外壁が黒ずんだといっても真っ黒な汚れではありません。
汚れが中間色であるので、外壁も中間色を選ぶことで汚れが目立ちにくくなるのです。

汚れにくい色で外壁塗装をしたいなら、グレーでも黒ではなく白に近いグレーといった、より汚れの色に近い淡い色を選ぶのが良いでしょう。

汚れが目立つ外壁の色は「黒と白」

逆に汚れが目立ちやすい色は白や黒、原色といったコントラストがはっきりしている色になります。
なかでも一番汚れが目立つのは白い外壁です。
これらは中間色の汚れとの色の差が大きくより目立ちやすいということになります。

また、色の差でいいますと、例えばコケや藻が繁殖しやすい住宅で赤い外壁に塗装をすると補色効果でより汚れが目立ちやすくなります。

汚れが目立ちにくい色の外壁にしたいとお考えの方は、コントラストがはっきりしている色は避けた方が良いでしょう。

そもそも汚れにくい外壁を目指す方が建物の保護につながる

汚れが目立たない外壁はもちろん美観をキープする目的では良いことでしょう。
しかし、汚れはメンテナンスのタイミングを知らせる役割でもあります。
汚れが目立たたなくなるということは、メンテナンスのサインを見落としてしまう可能性もあるということには注意してください。

そうすると汚れが目立たない外壁にするための努力をするよりは、汚れにくい外壁を目指すほうが良いように思えます。
では一体どのような方法があるのでしょうか。

塗料で汚れにくい外壁にする

塗料の中には高性能な機能を持った塗料がいくつかあります。
外壁塗装の塗料選びの際に、汚れに強い塗料を選択することで汚れに強い外壁にすることができます。

近年では様々な種類の汚れに強い塗料が発売されています。
詳しく知りたい方は下記を参照ください。

外壁の構造で汚れにくくする

汚れの原因が雨水などの水分であることが分りました。
雨が外壁に直接当たらないような構造にするというのも、外壁を汚れにくくする一つの手です。
特に家の北側は湿気が溜まりやすいので、軒を長くするなどの対応策は有効だと言えます。

雨樋が破損しているなど正しく機能していない場合、破損部分から直接外壁に雨水が流れ込んで汚れてしまうこともありますので、雨樋の補修をすることも汚れの対策になります。

ただ汚れにくい色を選べばいいわけではない

外壁の汚れを気にならないようにすることももちろん大切ですが、色選びにおいて最も大切なのはやはりその色がお住まいに合っているかどうかです。

色選びは確かにこだわるとキリがなくなってしまい、面倒に思ってしまうものです。
ですが、汚れが目立たないことだけを意識するあまり、いざ色を塗ってみたら納得のいく仕上がりではなくて後悔してしまうこともあるでしょう。

外壁塗装の色選びはトラブルのもとになりやすいものですので、注意点をよく踏まえたうえで色の選択をするようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
外壁塗装の悩みの一つでもある色選びですが、今回の記事がお役に立てれば幸いです。

水垢やカビ、コケや藻が発生することで外壁が汚れてしまいますが、汚れはメンテナンスのサインだともわかりました。
美観を保つことも重要ですが、定期的にメンテナンスをして塗装、そして住宅の劣化を防ぐことが一番大切です。